食品スーパーで困った客がいる。
迷惑客の年恰好は70代の婆さん。
そのスーパーは夜9時が閉店時間だ。
迷惑婆さんが店に姿を見せるのは決まって夜の7時半。この時間帯は弁当や総菜が3割引きになる。この時間帯を狙ってカゴ一杯になるまで3割引きの商品を入れていく。
それだけならさほどでもないが、この婆さんは獲物をカゴに入れると店内で1時間次の瞬間を待つ。
8時半になると3割引きで売れ残った総菜などがさらに半額になる。
すると婆さんはカゴ一杯に入れた3割引きの商品に対して、半額シールを張るように店員に要求する。
一度や二度ならともかく、数カ月に亘り、客からも苦情が来るようになった。
それで3割引きの時にカゴに詰め込み、5割の時にシールを張り替えることを要求することを止めるように注意したが、顔の面が厚いので何度注意しても我関せず。
困ったスーパーはアドバイザーに意見を求めた。
アドバイザーが下した結論は5割引きをしばらく止めてしまうこと。
3割引きで商品が売れた場合は5割引きをやらない日もあったが、このアドバイスを聞き入れ実行した。
8時半になってもスーパーはシールを貼らない。
婆さんは15分ほど待ったが、店がシールを貼らないのでカゴの中の商品を置いたまま帰って行った。
婆さんが一人暮らしならそんなに大量に毎日買い込む必要もないわけで、これは大家族なのか?
婆さんの生活が気になってくる。