いつのまにやら中学校の授業でダンスが必須科目になったようだ。
中学校でダンスを習えば、ダンスに目覚めた子供たちが町のダンス教室に押し掛ける、なんてことを連想していたら現実は大きく違った。
ダンス教室を取材して分かったことは、幼稚園のの頃から続けてきたのに、高校に入学すると教室を辞める現実だった。
バブリーダンスで全国的に有名になった大阪府立登美ヶ丘高校ダンス部のように、関西はダンス部が強い高校がたくさんある。ダンスを続けたい子はダンス部のある高校に進学して、ダンス部に入るので、ダンス教室を辞めてしまう、ということだ。
第一、高い月謝がいらない。
ダンス教室の共通した悩みが高校生がいないことだった。
「一番のピークはEXILEが登場した10年前。インストラクターだけでも30人を抱えていたけど、今は10人もいません。公民館などでやるフリーのダンス講師もたくさんいる。そこは部屋代がかからないので、うちよりも安い」(ダンス教室経営者)