自分のキャラクターを侵害された、と矢沢永吉が平和を相手に裁判していたとは知らなかった。
平和のパチンコ機「CRあっ命」はTIMのゴルゴ松本とレッド吉田をイメージキャラクターとした台。発売は去年の7月。たいして売れもしれなかった。
「CRあっ命」はこんな機械だった。
通常画面はテレビ局のスタジオ。
レッドやゴルゴが予告で登場する。レッド登場や舞台裏進入でリーチ確定だ。舞台裏は奥へ行けば行くほどアツい。いちばん奥の着替え室まで辿り着いたらスーパーリーチ確定! TIMが着替えた衣装によって、リーチの種類がわかる。スタジオのオーロラビジョンに砂嵐発生もスーパーリーチ確定。
スーパーリーチは全7パターン。
ちょいアツの「宇宙人リーチ」「ロボリーチ」。
アツい「シンクロリーチ」「仮免ダーリーチ」。
激アツ「赤景三リーチ」「ふんどし侍リーチ」。
どのリーチでも「命」「炎」の演出がプラスされれば信頼度アップにつながる。
このリーチパターンの中に、白い服装に赤いタオルを肩に掛け、マイクスタンドを手にしている「マイク」というキャラクターが登場するのだが、それが、「コミカルな雰囲気で、ストイックな音楽家というイメージを傷付けられた」と主張していた。
判決では「原告をイメージしたと推認できるが、一瞬しか登場せず、原告の顧客吸引力を利用する目的は認められない」と請求を棄却した。
登場頻度は1日に平均2回と少なく、時間も1回0・3秒。
これ、ほとんど出現しない超プレミアム画像だ。よくもこんなものを見つけて訴えたことに感心する。
矢沢永吉の肝っ玉の小ささと、暇ぶりに。
ちなみに、矢沢側は全国紙への謝罪文掲載と機械の撤去を求めていたが、請求するまでもなく機械のほうはすでに市場から消えている。
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