凱旋帰国したサッカー日本代表。空港では颯爽と揃いのスーツにネクタイ姿だったが、ヒデだけがノータイ。ジャケットの下は白いポロシャツだった。北朝鮮戦でも勝った後で、記念Tシャツを着て全員で写真に納まっているのに、記念Tシャツを着ることもなく、集合写真の輪にヒデの姿はない。
これってどうなんだろう。チームプレイが求められるサッカーで、試合のこと以外は一切受け入れないこの姿勢。
チームワークの前に個人の技量、身体能力を磨くことを説くヒデ。1対1で負けなければ、負けないチームになる、と。
世界的に力を認められているから、川淵三郎キャプテンもこのスタイルを受け入れているのかもしれないが、違和感を覚える。
ヒデにすれば「試合のこと以外に一切興味はない。記念写真や日本代表のスーツなんかどうでもいい」と切り捨てるのだろう。
トルシエ前監督はヒデの起用を巡り「自分自身を殺してチームのためにプレーできる」という選考基準で真っ向から対立していた。
ジーコ監督は個を尊重するために問題ないのかも知れないが、戦術を巡っては意見の交換は大いにあったようだ。扱いにくい選手であるが、その力を最大限に引き出すのが監督の仕事だ。
ヒデの温度差は周りからは3歩先を見据えているからだろう。
ドイツ大会への出場を決めて喜んでいたら、そこで終わってしまう。Wカップに出場することが目的ではなく、本大会でいかに勝ち進んで行くかを考えている差なんだろうが、ここで日本人的に和を重んじれば、もっと魅力的な人間になるのに。
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