居酒屋でパチンコのことをパチウンコと呼んでいる3人組に出くわしたメーカー営業マンがいた。
勝った、負けたの話をしているので、パチンコのことなのだが、聞き違いかと耳を澄まして聞いていると、やはり「パチウンコ」と呼んでいる。
それで意を決して3人組に声を掛けた。
社名は出さずにパチンコメーカーの営業マンであることは明かした。
さっそく、「パチウンコ」について質問をぶつけた。
60代と思われる3人組の一人が「俺たちの間では随分前からパチウンコと呼んでいるよ」と即答した。
パチンコは好きで、他にやることがないのでパチンコを打っていることは分かった。
では、なぜ、そう呼ぶようになったのか?
「パチンコと言うのが悔しいからだよ。こいつのせいで随分おカネを失ったよ。だから、負けた時はあそこのパチウンコ屋かよ、と呼ぶようになった」
営業マンは負けた気持ちを和らげるためにそう呼んでいるものと分析した。
パチンコ談議に花を咲かせる中で、彼らはスロットは打たないことも分かった。
「スロットは設定で勝ち負けが決められている。パチンコは自分たちの引き次第。パチンコは平等なところがいい。スタート数は馬鹿でも数えられる。この台が回るかどうかは馬鹿でも分かる。だから設定付きなんかやんないよ」
年配者には設定付きは受けないことが分かった。