50を過ぎても売れない漫画家がいた。
漫画家だから絵が上手なのは当たり前だが、絵がうまいだけでは漫画は売れない。
起死回生を狙って考えたのが自分のアイデアをパチンコメーカーに売る事だった。
テーマは大相撲。貴乃花部屋をモチーフにした漫画のストーリーを考え、それをパチンコに採用してもらおうと考えた。
力士が8人いるので、それぞれに数字をつけたり、弟子が横綱になって行くストーリーだった。
自分の漫画が採用されたパチンコ台のデビューを夢見て胸を膨らませた。
その矢先に、貴乃花が引退を発表して、夢は木っ端みじんに砕け散った。