史上初の米朝首脳会談は終わってみれば、北朝鮮の大勝利に終わった形だ。
核廃絶に向けたタイムスケジュールもなければ、検証することも共同宣言には盛り込まれていない。その一方で米韓合同訓練はおカネがもったいない、という理由で中止する内容に、アメリカではトランプ批判が止まない。
その批判が止まらない分、総連関係者は笑いが止まらない。
「おじさんやお兄さんを殺し、評判を落とし小僧呼ばわりしていたが、今はすごく期待している。このまま行けばすごく経済発展もする。祖国に投資することを幸せに思う」と手のひら返し状態の称賛ぶりだ。
総連関係者の目にはバラ色の未来しか見えていない。
「北朝鮮にホールを作る。これから発展していく過程で、人民には娯楽が必要になる。戦後の日本と同じようにチューリップ台から始めたい。許可させるのはわれわれだ。これまで(パチンコマネーで)相当貢献してきたが、正日時代には蔑ろにされてきた。これからは総連が窓口になり大使館の役目を果たす。あの時取られなくて本当によかった」
韓国ではパチンコは発展するどころか、廃止に追い込まれた。市場が成熟して裏スロットの絡みもあり、潰されたわけだが、総連関係者にはこう写る。
「やっとまともなパチンコ市場を作ることができる。ホールにとってもメーカーにとってもありがたいが、もちろん、総連系じゃないと進出はできない、させない」