ピョンチャンオリンピックで日本人初のメダル獲得は男子モーグルの原大智選手の銅メダルだった。日本人選手の中でもダークホース的存在であまり注目されていなかったが、男子モーグル五輪史上初のメダルは快挙だった。
原選手の快挙で注目されているのが、原選手が使っているスキー板だ。これは大阪・守口市に本社を置くマテリアルスポーツ社製で、このモーグルの試合で表彰台に登った全選手が、同社の板を使っているだけでなく、ピョンチャンオリンピックのモーグルでは出場した全選手の7割が同社の板を使っている、というから驚かされる。
驚くのはそれだけではない。
同社が本格的にスキー板「ID one」を作り始めたのは2000年。社員は未だに4人の会社だというのだから驚かされることばかり。
これはTBSドラマ陸王のリアル版ではないか。
同社がすごいのは2002年のソルトレイク五輪で、ID oneを履いた海外選手が金メダル2個、銅メダル2個を獲得したことだ。これをきっかけに、雪面に吸い付くしなやかな板が話題になり、世界のトップ選手が次々に使うようになった。
板の製造はは長野の会社に完全委託しているが、トップ選手から要望を聞いて、それを形にしたところが凄い。
これは是非ともテレビドラマ化して欲しいものだ。