今でもサンスターのアーム筆入は販売されている。
像が踏んでも壊れないことが最大のウリだった。
この筆箱に思い出がある人が、小学生時代を語る。
「貧乏な同級生がいて、彼が持っていたのはおさがりのアーム筆入れでした。クラスの悪童2~3人が彼の筆箱を踏んでみようと踏んだんですが、飛び跳ねたのにこれが壊れない。机の下に敷いて、机に4~5人乗っても壊れない。それで机の上で飛び跳ねていたら壊れたんです。それを見て同級生が泣き出し、先生に言いつけたんです。先生が犯人捜しをして、正直に手を挙げた6人の父兄を呼んで、6等分して筆箱を弁償した思い出があります」
おさがりが新品になって喜んだのは壊されたほうだった。