IR推進会議が提言をまとめた。
その中で、ギャンブル依存症としては、次のような対策を打つ。
日本人についてはカジノへの入場回数をマイナンバーカードの本人確認で制限するほか、本人や家族の申告でも規制。入場料も課すことなどにより、過度なカジノ利用を防ぐ。
カジノ反対派の意見を最大限に考慮したした形になっている。
この提言に噛みついたのが、大阪の松井知事だ。
当初は全国で2~3か所へIRカジノが設置される予定だが、候補地として大阪は三重〇。名乗りを上げている海外の有力どころのオペレーターも一番魅力的と考えているほか、大阪府も市もやる気満々。島なので近隣対策も不要。
絶対選ばれる自信からか、松井知事はちょっと傲慢なところもあるが、今回の提言に対して嚙みついたのは真っ当だ。
松井知事が頭にきたのは、入場回数制限やマイナンバーでの本人確認。
この提言は失敗するように、失敗するよう仕向ける内容だからだ。
石橋をたたいて壊しているようなもの。
カジノは日本人が8割以上ではないと成功しないとも言われている中で、入場料を取り、マイナンバーで本人確認。マイナンバーの普及率をみれば、それだけでネックになっている。
ギャンブル産業とは熱中させてなんぼの世界で、きれいなものではない。所詮バクチである。
日本型の対策をとれば失敗する前例を作ることにもなりかねない。
誘致する側としてはそれを一番恐れるので、松井知事の発言へとつながった。
有識者なんてカジノとは無縁の人間だろうから、こんな提言を作ってしまう。