散髪屋のマスターの娘は相変わらずの豪傑ぶりを発揮している。
歳は27歳。
正月に京都から実家の茨木までタクシーで帰ってきたそうだ。
久しぶりの家族団らん。この娘がいるだけで部屋中に笑いがこだまする。
一ときの家族の再会を楽しんだ後、帰り間際に親に渡したおカネが何と100万円。スケールが違う。
帰りもタクシーで京都まで帰って行った。
で、娘の職業は祇園でクラブママ。もちろん雇われだが、時給制で1時間1万3000円。5時間働いたとしても日給6万5000円。
25日出勤で162万5000円。年間2000万円近くを稼ぎ出している。
それまでは大阪の新地で働いていた。
新地は3倍返しが基本だという。
例えば、お得意客の誕生日のプレゼントだ。
500万円の時計をプレゼントしたママに返って来たのは、1500万円の車だった。
ところが祇園では、そこまでの豪快さはない、という。
ママという立場で若手も育成しているが、一番最初に注意することは電車や自転車通勤の厳禁。クラブホステスたるものはタクシー出勤が当たり前。
それを日ごろから実践するために、実家へ帰るのも電車を使わずタクシー。
育てたいと思った女の子には5万円ぐらいの化粧品もポンとプレゼントする。
日本経済をしっかり回している。