月刊リーダーズを名乗る男から自宅を事務所にしている人の下へ電話が入ったのが水曜日の午後7時頃だった。
要件はこうだ。
来年1月の新春特集で高槻・茨木特集を企画している。創業して若い会社で頑張っている社長を探していたら●●●●の●●社長様が見つかった。
個人事業主で会社を立ち上げて5年、2年前から株式会社に法人登記していた。
そういうものを調べて電話して来たようだ。
さらに要件はタレントのダンカンがインタビュアーとなって会社を訪れるので、話を聞かせて欲しい、ということだった。
ちょっと興味を示した。
「担当者が今、ダンカンさんと打ち合わせ中なので、すぐに折り返します」
ここまでは、アポインター役が電話して来た。
2~3分経って別の男から電話が入った。
「今週の金、土、とダンカンさんが大阪へ行きます。ご都合はどうでしょうか?」
来年の新春特集という最初の話がすでにぶっ飛んでいる。
「芸能人がインタビューに行くので、なにぶんおカネがかかります。つきましては、A4サイズの1/4で5万円かかります。ダンカンさんと記念写真も撮れます」
5万円なら記念にいいかな、と思ったが結局は断ったそうだ。
最初は5万といっておきながら、ページのサイズを見開きにして、もっと高い料金を払わせるのに違いない。
未だにこの手の雑誌が生き残っているのに驚いた。
3流の落ち目タレントを使うこの商売、タレントも食うためにやっているのだろうが、後ろ指を指されそうで断るものだが。