日本が戦後急激な発展を成し遂げる推進力となったのは終身雇用と年功序列だったことに他ならない。
安定性が忠誠心を呼び、それが会社の発展へ繋がった。
それがバブル崩壊を機に実力主義が跋扈するようになり、会社も三々五々能力主義を導入する会社が増えた。
元々日本が発展したのはチームワーク主義。それを個人主義である実力、能力主義を採用するようになったから日本がおかしくなってきたのである。
独立行政法人労働政策研究・研修機構がまとめた「勤労生活に関する調査」で仕事観に関する問いで、終身雇用について「良い」または「どちらかといえば良い」と回答した人は78・0%で、前回2001年調査(76・2%)を上回った。また、年功賃金については66・7%が「良い」、「どちらかといえば良い」と答え、こちらも前回(62・3%)を上回った。
終身雇用、年功序列に気づいた経営者の会社がこれから伸びる、と断定しておこうか。