女の子の子供の頃の夢といえば、上位に入っているのが、ケーキ屋さん。
その夢を実現すべく、大人になって製菓学校へ入学するのだが、この現実が何とも凄まじい。
学費は年間200万円。
毎年、200人ぐらい学校に入学するのだが、そのうち卒業するのはわずかに1割。卒業することもなく9割がリタイアする、という異様さ。
ケーキ屋は朝8時に仕込みをはじめ、翌日の準備のために終わるのは夜の11時。15時間労働は完全にブラックな世界。
それは、就職して分かることなのだが、就職する前に卒業もしないで辞めて行く方も現代堅気か。
「オーブンで火傷するすることはしょっちゅう。重たい釜と格闘したり、女性には過酷な職場。でも、女性の方が根性がある」とはオーナーパテシエ。
修業時代は給料も安く、皆、独立を目指して、頑張る。
製菓学校へ入って9割が脱落するとは、根性のある若者が減った、という表れか。