土曜日から1泊で東京出張。
土曜日なのでビジネスマンがいないから、ホテルは楽勝で取れるものと思い込んでいた。ところがどっこい、希望していた上野界隈はどこも満室で出てくるのはカプセルホテルばかり。
諦めかけていたところに出てきたのが千束の「ホテル稲本」だった。
料金は驚きの5000円。
ホームページで部屋を確認すると洋室と和室の2パターン。三ノ輪の駅からは遠く、吉原のど真ん中に位置するのに抵抗感はあったが、ほかに選択肢がないので、腹を据えた。
チェックインしたのは11時半。
フロントは家族的雰囲気の従業員。
「靴を脱いで、部屋までお持ちください」といきなりかまされる。
「部屋は406号室ですから。中から鍵をかけてください」といって手渡されたのは、シャンプーとボディースープのボトル2本。
「???」
鍵を渡してくれない。
で、部屋は和室。
なんか気持ち悪い。
5000円だからしかたない、とベッドは諦めるしかない。
ここから驚愕の事実が明らかになる。
洗面所に髪の毛が。しかも、洗面所周りは歯磨き跡が至る所にある。
掃除をしていない!
気持ち悪い!
ここは東南アジアの木賃宿か!
風呂も髪の毛。掃除している様子がない!
今さらほかのホテルもない。
ただ、ひたすら早く朝が来ることを願う。
チェックアウトの時「鍵は?」とフロントのおじいちゃん。
「もらってませんけど」
「それより、洗面所周り、全然掃除してないよ。髪の毛や歯磨きの跡が一杯残っている!」
「申し訳ございません」
チェックインの時に鍵は渡さないわ、掃除はしていないわで最悪のホテルだ。
これまで、泊まったホテルで間違いなく最悪だ。
掃除もしないホテルが商売しちゃダメだろう。