その超人気店ハンバーグ屋は博多・天神のパルコの地下にあった。
開店は11時。到着したのは11時10分ごろ。すでに店内は満席で列に並ぶことになった。
案内してくれた人は、「全国で色々食べ歩いていますが、日本一うまいハンバーグです」と絶賛するように、開店と同時に行列ができている。
列は4組目だった。
これが全然進まない。
並んで30分経っても1組も店から出てこないので、行列が進むわけがない。逆に行列はどんどん伸びる。
嫌が上でも期待感が高まる。
40分すると列が進み始めた。最初に入った客が食べ終わってどんどん店を出始めたからだ。
店内の席に着いたのは50分が過ぎていた。
待ちに待った伊万里牛のハンバーグがこれだ。
表は焦げ目が付いているが、中は生だ。
こんなハンバーグが何故大人気なのか?
食べ方は、丸い小さなプレートで生の部分を焼きながら食べる。
「たれをつけなくても美味しいですから」
言われたとおりに何もつけないで食べてみた。
肉本来の旨味が凝縮されていて、肉質の良さが舌に伝わる。
こんなハンバーグは生まれて初めて食べた。
行列ができるのはうなずけるが、行列が進まない理由が分かった。
ちょっとずつ焼きながら食べるので、1個のハンバーグを食べるために時間が3~4倍はかかるためだ。
では、生で食べたらどうなるか?
刺身は生で食べても美味しいが、ミンチ状のハンバーグの生はそんなに美味しいものではない。やはり焼いて食べるのが美味しい。
焼きながら食べるので、回転率は悪いが、ハンバーグを美味しく食べる最高の方法だ。