アキのマネージャーの水口は、安月給なので、カッターシャツをクリーニングに出すこともできず、いつも襟周りがシワシワになっている。
金のない水口はめがねが壊れても応急修理で対処するほどの貧乏人だった。
今なら3000円一式でレンズとフレームが買える時代に、いくら金がないからといってこの修理めがねはいかにも貧乏くさい。
めがねが壊れた原因は、アキが種市先輩と付き合っているのを知りながら、春子社長に報告しなかった報復である。
昔のヤンキー魂がこういう時に普通に出てくる。
進学予備校の契約は1年間恋愛禁止。もし発覚すれば、違約金を払うことになる。社長の春子にすれば、マネージャーの水口に当り散らすしかない。
ヤンキー春子はいきなり水口にめがねを取れと命令して、水口のあごを掴む。
顔はまずいので、ボディーにパンチを繰り出し、その時に落ちていためがねを踏んづけて、レンズにヒビが入る。
おカネのない水口は、しばらくこの壊れためがねで登場するのか、新調するのかが、注目どころだ。
追記
安月給の水口にはめがねを新調するカネはなかった。レンズ交換で急場をしのいだ。
小道具にこだわるNHKだが、脚本家のクドカンにはそこまでこだわりはなかったようだ。
ここでまったく違うデザインのめがねに代えたら、春子社長リンチ事件が際立つのに。