ドンキはラッピング包装を無料サービスしている。
Aさんは小学生の甥っ子のために、最近オープンしたばかりのドンキでおもちゃを買ってプレゼントすることにした。
結構、大きい箱と普通の箱サイズの2つを買ってサービスカウンターに持って行ってラッピング包装を頼んだ。
大きい箱は、普通の包装紙1枚では包めない大きさだった。
対応に出て若い女店員は包装紙2枚を張り合わせることから苦戦し始めた。
手つきを見ていてもどうも要領が悪い。
包装はたわたわでどう見ても素人だ。
「あなた包装の研修は受けたの?」と思わず聞いてしまった。
「いえ。受けていません」
「そうか、受けていないのか。それならあなたは悪くない。責任者を呼んで」
出てきたのは家電売り場の責任者だった。それを見て「酷いですね」と一言。
へたくそな包装だけでなく、Aさんはこの店長の対応に怒りが頂点に達した。
「酷いではなく、まず、申し訳ございませんでした、と謝るのが先だろう。明日取りに来るので包装をやり直してくれ」
翌日、受け取りに行って出来上がったラッピング包装を前に目が点になった。
まず、包装紙の色合いだ。何より、リボンもなく、ただ包装しただけ。これをギフト包装とは言わない。
中身はおもちゃ。子供へのプレゼントなのに、配慮のない包装紙の選び方に、怒りが再燃。包装もプロの仕事ではない。どう見てもこれも研修をまともに受けていないものがやっている。
「店長呼んでくれ」
出てきたのは30代の巨漢デブ店長で、ワイシャツの後ろがズボンから丸出し。だらしなさ全開だった。客前に出る管理者の格好ではない。
「お前がそんなんだから従業員もいい加減な仕事をするんだ!」と一喝した。
「包装の研修をさせる時間がありませんでしたので…」と言い訳する。
結局、このドンキにはまともにラッピング包装ができる人間が一人もいないことが分かった。
ラッピング包装ができる人材もいない、このドンキでやり直しさせても時間が無駄。
Aさんはこの品物を受け取りと、有料でラッピングしてくれる店に持っていって、300円と500円の計800円を支払って、甥っ子に手渡した。
ドンキの従業員のレベルは押しなべて低い。
圧縮陳列を編み出した社長は、社員教育にはあまり興味がないようだ。