きのうゆっくり回れなかったグランフロント大阪へ。
改めて思ったが、われわれのようなオヤジ世代が楽しめるような場所はあまりない。お洒落で洗練された店ばかりが集う中、ホッとするというか、場違いな店を発見。
北館・近大マグロの隣にある立ち飲みや風の日本食の店。
ランチタイムで近大マグロには長蛇の列ができているのとは、対照的に客の姿はない。真新しいユニフォームを着たスタッフも手持ち無沙汰な様子がありありと伝わってくる。
高級な店構えばかりが居並ぶ中、丸イスである。
で、ランチメニューを見たら、親子丼とカレー。
普通のメニューといえば、極日常。
グランフロントに日常を求めてやってくる人はどのぐらいいるのだろうか?
まず、ランチタイムのメニューを工夫しなければ、家賃どころか従業員の給料も支払えなくなる。
ま、上はオフィスビルになっているので、そこで働くサラリーマンも昼飯には使うのだろうが、ランチタイムに客ゼロは厳しい船出だ。
コンセプトはジャパニーズスポーツバー、ということで夜の営業に懸けているのかもしれないが、撤退1号の最有力候補と見た。
北館にはめぼしい店がなかったので、一ランク上の店が集う南館へ。
で、一軒目で決めてしまったのが、ここ。
8人ほどの列だったので並ぶ。1人なのでカウンター席だと思ったら、4人掛けのテーブル席へ案内された。
テーブルにカメラを置いていたら、注文を取りに来たスタッフがそのカメラを見て「お仕事ですか?」と気さくに声をかけてきた。
「違うけど」と答えたが、
取材記者か、カメラマンにでも見えたのか?
ま、確かにそういう仕事をしているが、きょうは取材で来たのではない。
恐らく、お客と積極的にコミュニケーションを取るように教育されているのだろう。
サービス業では特に単純接点が多ければ、多いほど相手に親近感が湧くので重要視されている。
で、注文したのがこれ。坦々麺を選んだので、通常なら1500円だが+200円で1700円也。
やっぱり、この量を見ても分かるようにオヤジが来る店ではないことが分かる。
全然、満腹感がない。
非日常だからランチ代に1700円も出したが、サラリーマンが昼飯に来られる店ではない。
帰りにレジのスタッフが「いい写真は撮れましたか?」とまた声をかけてくる。
どれだけ、単純接触に力を入れているのか。
「爪楊枝あります?」と聞いたら、ぶったまげる答えが…
「置いておりません」
単純接触の前に、飲食店に爪楊枝は必需品だろう。
外人の女性オーナーの店のようだが、このオーナーには爪楊枝という日本文化を知らないのか?
当分、グランフロントに来ることもない。