一時は重篤説まで出ていたやしきたかじんが食道がんの手術から1年2カ月ぶりに関西テレビの「たかじんの胸いっぱい」で復帰した。
さすがに顔が痩せているが、たかじん節は絶好調で病み上がりを感じさせなかった。
ここで入院中のエピソードの数々を披露してくれたが、一番驚いたのは、東京の病院の主治医がやしきたかじんを知らなかったこと。
今の病院は検査や手術のたびに同意書を書かされる。本名は漢字でも面倒くさいので、そこで考え出したのが簡単にサインできる名前。
その結果「林一」を名乗ることになったのだが、主治医はテレビを観ないのでたかじんの存在も知らなかったので、それが本名と思い、今でもたかじんのことを「林さん」と呼んでいる。
食道がんの手術をする時、使ったのがまだ正式発売されていないオリンパス製の3Dの内視鏡だった。この実験台の1号になったのがたかじんだった。
3Dなので切除もしやすかったそうだ。
手術は成功するものの、縫合が不完全だったために、再手術となる。
「自分の体は甘やかしたらアカン」という強い思いから、驚異的な回復を見せ、リハビリ中の外出で、マクドのフィレオフィッシュを買って食べていたのを見たときは、主治医もビックリ。
食道がんの手術を後は流動食が中心で、そんな固形物を食べる人はまずいない。
食道がんの後は、腸閉塞も患ったために復帰が長引いた。
去年の暮れ、ハワイの自宅マンションでカラオケ20曲を歌い、ワインも思いっきり飲んで、回復振りを確かめた。
体重が60キロに戻るまで、復帰を我慢したが、ようやくベスト体重に。
これからも元気な姿を見せて欲しいものだ。
ところが、復帰の様子を見た医者の目はちょっと違う。
耳たぶのシワと首の黒ずんだ色に肝機能の変調を見逃さない。
ほんまかいな、そうかいな。