企画から関わっていた本がようやく出版された。来週から書店に並ぶ。奥付に名前も入れてもらった。
どれぐらい売れるか、後はこれだけが楽しみだ。
難産の末、本が刷り上ったことを記念して、出版社の社長と天満の安居酒屋で祝杯を上げた。2人で4軒はしごして1万ぐらいだから、天満がパラダイスであることを初めて堪能させてもらった。
普段は梅田かナンバでしか飲まないが、大阪から一駅の至近距離。天満は穴場だった。
景気付けの1軒目は立ち飲みの「酒の奥田」。
酒屋が経営している立ち飲み屋だがあては乾きモノではなく、手作り料理の数々は一品50円から。なんといっても大瓶ビール(スーパードライ)が1本350円、と良心価格で提供するところが素晴らしい。
1000円あればお釣りがくるぐらいのリーズナブルさ。
客は長居しないので回転は抜群にいい。
何よりも驚かされたのは値段ではない。
昔から禁煙を貫いている、というのが素晴らしい。
空気がきれいな中で料理と酒をおいしく頂ける。
客層は中高年でサラリーマンは少ないが、誰一人としてタバコを吸おうとはしない。
驚くことはまだあった。
カウンターに竹串がずらりと並んでいる。
注文した品物と一緒にカウンターの上に並べていく。
竹串は1本50円。今現在いくら食べているかが、竹串の数でわかる。白い棒はビールになっている。
だから勘定を間違えられることがない。
飲み屋の伝票にはいい加減な場合が少なくないが、これなら他人が飲んだものまで付けられる心配もない。
ここである程度仕上げて二軒目に行けば、そんなにカネがかからない。
「天満は安いだけでは客はこない。旨くなければすぐ客に見捨てられる。天満は店の出入りも激しいけど、残っている店はレベルが高い」とは天満フリークの社長の弁。
7時ごろ、大阪では珍しいもんじゃの店があったが、この時間帯で店内に客はゼロ。
大阪・天満でもんじゃとは勝負に出たようだが、やはり大阪人にもんじゃは受け入れられないようだ。
つまり、奇をてらってもダメ。
庶民の町で生き抜くのは厳しい。
Tさん、西成から天満までご足労願いましょうか。
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