先日、危うく痴漢の冤罪になる男性を助けた人の続編。
中央線の某駅で下車して自宅に向かう途中。
時刻は午後11時前。
人通りも少ない歩道を歩いていると「ギャ~!!!!!!」という女性の悲鳴が聞こえてきた。
その声がする方向へ走った。今の体形からは想像できないが中学校時代は短距離の選手で、運動会ではスターだった。
てっきり、引ったくりだと思った。
現場に着くとそこには20代のOL風の女性がいて、今、まさしく着ていた白いブラウスを脱ぎだしているところで、上半身はブライチになっていた。
悲鳴を聞いて駆けつけたのは3人の男性だった。
引ったくりではないことは分かったが、夜中とはいえ、路上で服を脱ぎだしたところを見て、今度は今流行の脱法ハーブでも吸って頭がおかしくなっているのか、と思った。
「どうしたの?」と声を掛けると予想だにしなかった返事が返ってきた。
「服の中に虫が入ったんです」
夜中とはいえ、公衆の面前でブラウスを脱いで下着姿になる恥ずかしさよりも、虫を取るほうが彼女には大事だった、ということだった。
「早く服を着なよ」といって男どもは現場を立ち去った。
この話を聞いた時に、なんで服を脱いでいたか、という理由は一発で分かった。
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