オウム逃亡犯の菊地直子が逮捕されたきっかけは住人からの通報だった。
ところが手配写真から17年も経過すると当時の面影の欠片もないほど、逮捕された姿はまったく別人だ。
警察の捜査のプロならともかく、素人では17年間の違いを見分けることは不可能なぐらい、顔の輪郭からして変わっていて、よくぞこれが菊地直子だと確証したほうが不思議だ。
オウム最後の手配者となった高橋克也も公開された写真はまったくの別人だ。
特徴的だったゲジゲジ眉毛は細く薄くなり、顔もふっくらして別人だ。
17年の歳月はここまで容姿を変えるか、と思うほどだ。
体重の増減で顔の印象は随分変わるが、唯一変わらないのが目の形だという。
警察には「見当たり捜査」というのがある。
これは群衆の中から被疑者を見つける捜査手法で、捜査のプロは被疑者の顔写真の中から目の位置を頭に叩き込んで群集捜査に臨む。
髪型が変わろうが、めがねをかけたり外したりしても発見できるようになる。
そういう捜査の経験を積んだ人なら今回の菊地直子も見分けられたのだろうが、通報者の素性を知りたくなる。
たしか、オウムの逃亡犯には1000万円の懸賞金がかけられていたはずだ。
高橋容疑者が逮捕されるのも時間の問題かと思われるが、相手は逃亡のプロだ。
すでに特徴的な眉毛の形を変えているかも知れない。
しかし、公開された正面写真と、銀行の窓口でお金を引き出している写真は、これまたイメージが違う。
1000万円の懸賞金のこともアナウンスしたら、みんな血眼になって探してくれる。
ところで、窓口で多額のおカネを引き出す場合、必ず、本人確認できるものを提示することを求められる。それも顔写真が付いている免許証やパスポートでならなければならない。
ということは偽造もしくは他人名義で取得した免許証を所持している可能性が出た。
さらに銀行口座からは契約しているケータイ会社が分かるので、微弱電波から現在位置も突き止めることができる。
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