スカイツリーのエレベータは東芝だった
2012年 05月 23日
何とスカイツリーのエレベーターに採用されていたのは東芝だった。
業界のことはまったく門外漢だ。で、ウィキで調べてみた。
業界のシェア率は以下の通りで、東芝は業界3位である。
1位 三菱電機
2位 日立製作所
3位 東芝エレベータ
4位 日本オーチス・エレベータ
5位 フジテック
世界1の電波塔に業界3位の東芝がなぜもぐりこめたのか?
三菱のシェアがトップなのは簡単な理由だった。
不動産業界大手の三菱地所が開発する建物、そこに融資するのが三菱東京UFJとなれば、必然的に三菱のエレベータが採用される、というわけだ。
この関係はホテルとビールの関係に近い。
「キリンビール」=三菱系
「アヒサビール」=住友系
「サッポロビール」=芙蓉系
「サントリービール」=三和系
ホテルがどの財閥系に属するかで出てくるビールが決まってくる。
スカイツリーは東武グループになるわけだが、三菱とは資本系列はないから業界トップの三菱が選定されることはなかった?
総合家電メーカーとしては最後発になる東芝は、三菱と日立の後塵を拝し万年3位に甘んじている。
それでも技術は磨いていた。
台湾にある超高層ビル「台北101」に毎分1010mの世界最速のエレベータの納入実績がある。
それより、なにより、地元に本社があったフジテックだったら感慨もひとしおだったかもしれない。
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私もこのエレベータに関する仕事をしましたが、何でこの2社かといわれたらよくわかりませんが、東武には東芝が強いイメージはあります。
三菱は関西拠点の会社、東芝日立は関東拠点の会社なので意地で取りに行った?

日本の大手メーカーはどこが世界最速を出してもおかしくない技術を持っていると聞いていまして、業界3位の東芝が世界最速をアピールするのを断然業界トップの三菱が余裕をかまして静観していたのが、このタイミングでテレビCMまでかましてアピールするとはよほどスカイツリーが取られたのがくやしかったか。
この業界は斜に構えてみると結構面白いです。
