工事代未払いのかたにケーキショップを手に入れた。
3年目のリニューアルで、内外装を一新した。ケーキショップなのに外装が黒。
商品はチーズケーキとロールケーキの2種類だけ。
店内でケーキは作っていない。販売するだけなのでこじんまりと店内だ。
営業を引き継いだのは20日から。
そこで相談の電話だった。
「ホームページに書いている値段を変更したい」
ホームページを見るとブログやツイッターもやっている。経営が変わったことでこれらも引き継ぐ必要があるが、自分の出る幕はなさそうだ。
ホームページの話から、店をどうやって流行らせるか、という話になった。
商品アイテムは2種類しかない寂しさに加え、致命的なことは製造は外部委託している、ということだ。新進気鋭のパテシエがいるわけでもない。
ウリがまったくない。
すると電話の相手がこう切り出した。
「ビッグダディーが整骨院を畳んで、ケーキ屋に転職する、という筋書きはどうだろうか」
昔からこういう絵を書くのだけは得意だ。
「ビッグダディーは汚いイメージがあるので、ケーキ屋では無理。そもそもビッグダディーは先方の事情で打ち切りになっているはず。それよりも広島のフォーサイス家の長男をここで働かせたほうが絵面もきれい。若い女の子の客も増える。フォーサイス家はまだ続くはず」
と、おっさん2人が借金のかたに取ったケーキ屋を流行らせる話に盛り上がる。
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