「例の5000万円以上もする大間のマグロを食べたんですが、画像がないんですよ。でもネタにしますか」と電話が入った。
話題の食べログではないが、写真があった方が断然信憑性も高くなる。
話を聞くと店で食べたのではなく、持ち帰ったものを食べたようで、
「味は普通においしかった」
特別おいしいから5000万円以上するわけではない。
例年だったら3800万円ぐらいで競り落とされていたが、香港に持っていかれるより日本人に食わせたい、という心意気で、香港の寿司王もかなわないぐらいの5649万円。
269キロなら通常は500万円が相場といわれているから、10倍以上の値段で競り落とし、それをいつもの安い価格で提供する、というのだから大赤字、ということになる。
しかし、商売人は転んでもただでは起きない。
翌朝のワイドショーは各局とも超破格値で競り落とした「すしざんまい」のニュースで持ちっきり。
テレビや新聞で報道されたことを広告費に換算すると十分もとは取れている。
誰もがそんな風にしかこの落札価格のことを取っていないだろうな。
そんなことより気になるのは、この落札価格5649万円のうち、釣り上げた漁師の懐にはいくら入るのか、ということ。
そして、かなりの大金を手にした漁師が、このおカネをどう使うのか、ということ。
寿司屋チェーンのことより、週刊誌には漁師の後追い取材をしてもらいたいものだ。
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