NHKのスタジオ見学で朝の連続テレビ小説「カーネーション」のセットが公開される、というので喜び勇んで出かけた。ところが、エレベーターに乗るなり「撮影はお断りします」のアナウンス。
理由を聞くと、まだテレビでは未公開のセットなので放送より先に画像が流れるのを防止するため。それなら納得するしかない。
セットは店舗が軒を連ねる町並みと、小原家の台所や茶の間、4姉妹の部屋など。
セットはすでに小原洋裁店となっているので、これがNGの原因だった。これからはこのセットがメインになるのだろう。
しかし、小原家の茶の間は狭い。4畳半ほど広さしかない場所で家族が揃って食事しているがきちきちであるが、画面からは狭さが感じられない。映像のマジックといったところか。
せっかくNHKに来たのに写真も撮らずに帰るわけにはいかない。
この日は別のスタジオで体験コーナーの催しをやっていた。
普段触ることができないテレビカメラを操作することもできた。
左手のグリップにズーム機能が、右手のダイヤルでピントを合わせる。
このカメラはばらせばショルダーに早代わりする。
担当のカメラによると、NHKはカメラマン採用だとすぐにカメラを触らせてもらえるそうだ。民放などはカメラを触らせてもらうまでにケーブルさばきなどの下積みがあるが、徒弟制度もない、という。
業務用カメラはとてつもなく高いが、話を聞いたカメラマンもカメラをお釈迦にしたことがあるそうだ。
磯に入って撮影していたところ、背後から波が押し寄せ、カメラに塩水がかかり、はい、それまでよ。
こういう不可抗力の場合は、給料から差し引かれることもないが、故意、不注意による場合は天引きの対象に
なる。
業務用ビデオカメラは未だにテープを使っているが、ようやくカードになるそうだ。
ということは今使っているショルダータイプが切り替わるわけで、小型化軽量化されることになるのかな。
テレビ局としてはそれなりの大きさがないと箔がつかない。あまりに小さくすると局の威厳がなくなる。
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