渋谷のNHKを起点にしているタクシー運転手の独り言である。
終電が終わった後ともなるとNHK職員を乗せることが多い。
NHKが年間43億円ものタクシー代を使っていたことが表面化したのが2005年2月。NHKの度重なる不祥事と相まってこのタクシー代が批判の俎上にあがった。
以来、NHKは同一方向の相乗りなどで、タクシー代の削減を行っている。
相乗りになるとNHK職員の会話は仕事の愚痴になるが、この時期の話題は紅白の人選問題に集中する。
どうやらNHKは紅白出場歌手と契約書を交わす段取りのようで、その柱となっているのが暴力団との関係がないことを誓約する条項だ。
演歌歌手が暴力団とズブズブの関係であることは今に始まったことではないが、歌手以上にプロダクションがヤクザまがいなケースもある。歌手本人が関係なくても事務所が関係していたらどうなるのだろう。
神経を使うのは演歌の大御所だろうな。サブちゃんをNHKとしても外すことはできない。
「ことしは徹底的に洗い出したら、K-POPの歌手だけになるかも。それはそれでフジテレビのように批判の対象になるし」と冗談交じりに会話しているのが聞こえてきた。
歌手のほうから辞退しても関係が疑われる。
それならば、と今から年末のスケジュールを入れて、出場を辞退する歌手も出てくる可能性もある。実際、紅白嫌いのアーチストがよく使う手でもある。
放送局の手本を示す意味合いもあるため、財務省の予算編成以上に、ことしの紅白人選はNHKを悩ませている。
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