小泉元首相の評価といえば、北朝鮮へ乗り込んで拉致被害者5人を連れ戻したことだろう。
小泉以降の安倍、福田、麻生、鳩山の各内閣はいずれも短命で、1年足らずでの交代劇が続いている。しかも在任中にたいした手柄はない。
それだから余計に、歴史に残ることを是が非でもやりたいのだろ。家で伸子夫人に発破をかけられている姿が目に浮かぶ。
菅首相は脱原発依存体質を明言した。
確かに実現すれば歴史に名を残すだろう。
脱原発解散で国民の審判を受けることをちらつかせていたが、急にそんなことはない、と言い始めたが信用はできない。
国民の心情としては脱原発は賛成だが、菅首相の民主党には政権は任せられない、というところではないだろうか。
法律で脱原発が決まったわけでもないが、政権が変われば脱原発依存から、再びより安全な原発で、コストのかからない電気の安定供給に戻りそうな気もしないではない。
菅首相の脱原発発言を日本で一番喜んでいる人物といえば、ソフトバンクの孫社長しかいない。
全国知事会議の終了後に乗り込んだ孫社長は自然エネルギー協議会を開いた。これには東京都と福井県の知事は不参加。
発電した電気はすべて買い取ることを求めている。
コストが安いのならともかく、高い電気を買い取ることは結果的には電気代の値上げになる。試算では1軒あたり150円という数字も出ていたが、それぐらいなら安全コストの範囲内だろう。
政権にしがみつく菅首相を引きずりおろすには、もはやスキャンダル探ししかない。産経新聞などが菅首相の資金管理団体が拉致事件に関与した人物と関係が深い政治団体に献金していたことを追及しているが、こういうのはインパクトがあるようでない。
それより、脱原発つながりの孫社長との密約みたいなものをすっぱ抜いた方がタイムリーだ。
ウィルコムへ10分以内の無料電話で超過しないように、9分30秒経過したら、警告音が鳴るようにして欲しい、と要望を出していたら、返事がきた。
内容はすぐに採用します、とかいうものではない。
担当部署に申し伝え、今後の端末の改善の検討材料とする、というものだ。
ソフトバンクグループに入ったウィルコム。孫社長に直訴すればすぐに決断してくれるような内容だ。経営にはなによりもスピードが大切だ。30秒前警告音サービスをつけるだけで、ウィルコムの誠実さが伝わってくる。
そういう意味では孫社長の決断力は素晴らしいが、菅首相との関係に政商を感じさせる。
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