車を手放しているので車情報には疎くなっている。最近、一般車両でもドライブレコーダーを取り付けている人が増えているらしい。
テレビでよくタクシーに取り付けられたドライブレコーダーからの映像を見たことはあるが、今は一般の人も事故が起こったときの証拠になるということで必需品になりつつあるようだ。
最新のドライブレコーダーを取り付けたばかりの人が、これによって切符を切られずに済んだ、という話だ。
その車は右折して、歩行者が横断歩道を渡っているので手前で停止していた。
歩行者の一人が女子中学生ぐらいの女の子だった。
横断歩道を渡っているのに、ケータイを一生懸命見ながら、しかも耳にはイヤホン。つまり音楽を聴きながらケータイでメールを打っているのである。
中学生はそっちばかりに気を取られているので、横断歩道からそれてどんどん車のほうに近づいてくる。
ドライバーは危険を察知したので、注意を促すためにクラクションを何度か鳴らした。
それからだった。
交差点に立っていた警察官が血相をかえて車に近づいてきて「今クラクションを鳴らしたでしょう」と切符を切る気満々だった。
警察官は歩行者が歩くのが遅いのでクラクションを鳴らしたぐらいに思っていたようだ。
実際、クラクションはむやみやたら鳴らすことは禁止されている。ましてや、歩行者に早く渡れ、と催促するような慣らし方は禁止されている。
ドライバーは事情を説明したが、中学生はとっくにいない。
で、ここで役に立ったのがドライブレコーダーだった。
ドライバーが説明したことがそのまま映像で再生されたものだから、警察も平謝りだった、とか。しかもモニター付きでその場で見られるタイプだったから命拾いした。
ドライブレコーダーの本領発揮である。
助手席で一部始終を体験した人が、すぐにドライブレコーダーの機種選定に入ったことはいうまでもない。
車を仕事に使っているとか、車に乗る機会が多い人は事故が起こった時の証拠になる。カーナビとセットで車の必需品だ。
その話しを聞いて、この前の停車している車の前を横切っただけで切符を切られた悪夢が蘇ってきた。