昨日の今日とはまさにこのことだ。
都内でも放射線量が著しく高い場所、いわゆるホットスポットがあることを書いたら、報道ステーションでもその問題を取り上げていた。
このタイミングは何なのだ。
風向きによって運ばれる放射能が雨が降ることによって落ちる。それがホットスポットで、それは距離とは関係なく、雨によって大きく左右される、みたいなことだ。つまり福島原発の半径30キロ圏内よりも遠く離れた千葉、茨城、都内などの方が放射線量レベルが高い地区がある、ということだ。
報道ステーションでは浄水場の汚泥に高濃度の放射能が含まれていたことを報じていた。
雨と共に降ってくる放射能は、やがて川に流れ込む。そのために浄水場の汚泥は特に放射線量が高くなるようだ。
本当は処理に困っているはずなのに、東京都の水道局の関係者は「心配ない」といかにもうそ臭いことをいっていた。汚泥はいつものように焼いて処理された後、埋め立て処分されている。
専門家の意見ではただちに危険とはいえない、といいながらも決して好ましい状況ではないことは事実のようだ。
アクティブシニアという元気な60~70代の中高年で、お金に余裕がある人は、都心を離れ沖縄に長期滞在する人が増えているそうだ。
この差は情報量とお金だ。
報道ステーションでは都内にホットスポットが点在している事実を報じるに止まった。さすがに東京を離れていく人のことまで紹介することはなかった。
俳優の菅原文太や西田敏行らも被災者を受け入れる全国の自治体とネットワークを結び、被災地の人たちの移住を勧める運動を始めている。
新型インフルエンザではパンデミックの恐怖が盛んに喧伝され、日本全土が異様なまでの警戒態勢になった。その時に比べると放射能で死者が出ていないため一部の人が対応しているが、パンデミックの時のように何事もないことを願うしかない。
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