顔晴(がんば)ろうニッポン!
手をつなごう関西!
東日本大震災支援チャリティーコンサートは、出演したハウンド・ドックの大友康平によると「わずか3週間あまりしかない準備期間の中で開催された」という。
前日、新聞で告知記事を見落としていたら、スルーしていた。
5月14日、晴天の万博公園・東の広場に集まった観客は1万5000人。スペースにはまだ余裕があった。
当日の朝、9時ごろネットでチケットを予約したがエリアはA2だった。Bエリアがステージからより後方になるわけだが、Bエリアにはまだ相当余裕があった。、告知不足は否めない。
この短期間に大会が開催にこぎつけたのは日本音楽制作者連盟、在阪のイベント会社を実行委員に、在阪の新聞、テレビ、ラジオ、雑誌社などがオール関西となって一丸で協力体制を敷いたからだろう。
オープニングの司会は在阪テレビ局4社のアナが担当。テレビ大阪のアナの姿が見えなかったが、他局のアナ同士が揃うのは地デジ化促進以来だという。
この日チャリティーコンサートの趣旨に賛同したアーチストは、出演順で次の通り。
山村隆太・阪井一生(flumpool)、高橋優、キマグレン
スターダスト・レビュー
WEAVER、スキマスイッチ
加藤登紀子、HOUND DOG
The NO PROBLEM's(キヨサク from MONGOL800)
細美武士、miwa 、植村花菜
藤井フミヤ&藤井尚之
Char、渡辺美里+DEPAPEPE、海隊援
名前と顔が一致するのは7組。名前は聞いたことがあるが顔が一致しないは3組、名前も顔も知らない6組。
アーチストも幅広いので観衆も子供から年寄りまで幅広く、普通の野外コンサートとは違う。
キマグレンの歌では若者がタオルを振り回していたが、年寄りはポカ~ン。
HOUND DOGのff (フォルティシモ)では、やっとみんながこぶしを突き上げることができた。
この日のお目当てはトイレの神様が大ブレイクした植村花菜。6分あまりの長尺の歌もライブ会場では短く感じる。
藤井兄弟が猿岩石に提供した「白い雲のように」を歌うとは思ってもいなかったが、「TRUE LOVE」は想定内。
オオトリは海援隊。1時間半のコンサートで歌は4曲で大半はおしゃべりだ、という。それだけ、ヒット曲がないのだが、いきなり「贈る言葉」で始まるとは思ってもいなかった。
もう一つのヒット曲「母に捧げるバラード」は、武田の実姉が16年前の震災当時に神戸で小料理屋をやっていた実体験に基づいたバージョンに変えたものを披露した。
震災で店は傾き、逃げ帰った姉に母が説教する。
水汲むバケツを持って神戸へ帰れ。
鍋釜は貸してやるから商売を始めろ。
店が傾いて暖簾がかけられないのなら、提灯を点けろ。家が傾いていても提灯ならまっすぐぶら下がる。
売るものがないなら、白湯を沸かせ。
ただし、無料はダメ。1円でも2円でもお金は貰え、お客さんが気を使うから。
そして、70過ぎた母は風呂上りのゆかたの片肌を脱いで、しぼれた乳房を出して、40過ぎた娘に「乳ば吸え」と言い放った。
40過ぎた娘はそれに応えて吸い付いた。
「もう1回、乳ば吸わせて育てなおさんといかんばい」
そんなエピソード番の母に捧げるバラードだった。
この日のメンバーにはある共通点がある。
それは楽器がアコーステックギターでもライブができるアーチストばかりだ。
今回のチャリティーコンサートは4月10日、沖縄で地元出身のアーチスト73組が集まり、支援コンサートを開いたのをきっかけに、そのバトンを受ける形で大阪で開かれた。
このバトンは来週末の名古屋へ引き継がれた。
コンサート時間は5時間。きょうのメンバーで入場料の1000円は安すぎる料金だ。それが全額支援に回るとなれば、音楽で被災地が復興する一助になることを実感する。
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