12月のネタ枯れの中、テレビのワイドショーは海老蔵事件をいつまでも引っ張り続ける。そこにはどうしても海老蔵側にも非があったことを報道するための一種の悪意すら感じてくるが、伊藤リオン容疑者が逮捕されたことで、マスコミの思い通りの展開になってきそうだ。
伊藤容疑者は、知人の電話でお台場に一人でいるところを身柄を確保され、そのまま警視庁に運ばれ逮捕された。そこから捜査本部の置かれている目黒署へ移送されることになるのだが、この時、ワンボックスカーのカーテンは全開だった。
そのため、容疑者の顔がはっきりと撮影が可能になったのだが、まるで市中引き回しのようだ。
でも、これは、警察が移送するときにカーテンを閉めるかどうかを容疑者に必ず聞くそうだが、伊藤容疑者はカーテンを閉めることを拒否したことからこうなった。
そこには伊藤容疑者の強い意思が感じられる。
カーテンを閉めることを拒んだ、ということは自分は容疑者ではない、ということを海老蔵、さらには世間にアピールしているかのようだ。
顔も伏せるどころか、むしろあごを突き出してカメラをにらみつけるような表情も時折見せている。これは、仲間に対する示威行為の一種なのだろ。不利になることは一切口を割らない、という決意かのようだ。
海老蔵が相手を殴ったことをキッパリ否定した記者会見後の出頭は、海老蔵との全面対決のシグナルだろう。
ここからはどっちが先に手を出したか、ということが争点になってくる。
伊藤容疑者にすれば、リーダーが酔った海老蔵に散々いたぶられていたので、その義憤に駆られてボコボコにした、ということだが、折りしも忠臣蔵の時期だ。
さしずめ、海老蔵は吉良上野介。
リーダーが浅野内匠頭で伊藤容疑者は大石内蔵助、という配役になる。
暴行の原因がそうだとしたら、世間は伊藤容疑者の肩を持つだろう。
伊藤容疑者は海老蔵を殴ったことは認めている。仲間に迷惑をかけたくないので、ケータイも持たずに出頭している。男を売ろうとしている。それはヤクザ社会の虚勢と見栄を張ることである。
海老蔵に一切非がなければ、傷害容疑で起訴され裁判になるが、海老蔵が主原因を作っていたら、話しは別。
最後は示談になるのではないか、と予想されている。
海老蔵に罰を与えるとして、女か酒か、どちらかを一生断つとしたら、どっちを選択するだろう?
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