珍しく朝10時から仕事。その後3つの打ち合わせ。終わったのは6時。
そのまま家に帰ろうか、寄ろうとしたところへ寄ろうかと電話を入れると「待っているから来て」。
電車で移動したら40~50分はかかりそうな距離だが、バイクを飛ばすとわずか15分で到着。スーパーで買ったノンアルコールビールを店に持ち込む。
ビールテイストでビールを飲んだ気にもなるし、酔った気分にもなれるのだが、それはあくまでも気分であって酔っているわけではない。
2時間あまりで6缶空ける。
一緒に飲んでいる人からすれば、一向に酔わない自分が面白くないらしい。
「送っていくからバイクを置いて帰れ」と何度も酒を勧められる。明日も仕事。といっても金にはならないので仕事とはいえないが、バイクを取りにくるだけでも大変だし、面倒くさい。
そんな状況なので、腹一杯になったところでお開きに。
家に帰ったのが9時過ぎ。
娘が晩ごはんの仕度をしていた。
腹一杯。食べる気はなかったのだが、「食べるの?」と聞かれる。せっかく作って用意しているのに、いらないとはいえない。
ここは焼酎で晩酌するしかない。
焼酎のロックで娘の手料理を食べていると、「きょう倒産しました」とメールが入った。
給料が4カ月も遅配していた業界紙の記者。
すぐに電話を入れる。
「4時45分に大事な話しがある、と告げられ、5時半に今日付けで全員解雇です。民事再生も会社更生法もなく、破産です。家賃や新聞協会費もずっと滞納していたそうです。未払いの給料は国からの補償を受けられるそうです」
4カ月も遅配が続くと、この1~2カ月で3人が退社。2日前には2人いたデザイナーが辞め、広告を作る人間もいなくなっていた。いずれこの日が来るとは覚悟していたようで、声は以外にも明るい。
業界紙殺すには刃物はいらない。広告スポンサーがいなくなれば一巻の終わり。
いずこの業界誌も状況は同じ。体力勝負といったところだが、価値ある媒体として認められなければ生き残る理由もない。
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