菅改造内閣がスタートした。民主党が政権を取ってから1年。自ら鳩山内閣を「試行錯誤内閣」と位置づけ、今回の改造内閣を「有言実行内閣」と命名した。
菅改造内閣が掲げる3本柱は以下の通り。
①経済対策
②外交問題
③地域主権
①については「一瞬たりとも気を休めない。円高、金融、財政政策をしっかり打っていく」という。そこで金融財政のプロフェッショナルとして登用したのが海江田万里。エコノミストとしてもたくさんの著書がある海江田氏に白羽の矢を当てた。経済立て直しの司令塔、という重責を担う。
海江田氏といえば、かつて所属していた会社で連載をお願いしていたことがある。もう20年近く前の話だが。
代表選では小沢氏支持を表明していた海江田氏を入閣させ、小沢色排除非難をかわした。
②については1年で首相が交代してしまい、またしても諸外国から笑い者にされてしまうが、今月末に会談するオバマ大統領に対して、「コミュニケーションの段階から一歩踏み込んで、相互の関係をいかに深めるかを国際的な立場で行動していきたい」と述べた。外務大臣には前原国土交通大臣をスライドさせたが、対中強硬派の前原氏では外交肌ではない、との懸念の声も出ている。
尖閣諸島での巡視船と中国漁船の衝突を抗議する意味で、中国の企業が日本へ8000人規模の社員旅行を計画していたが、それを中止した。
この巡視船衝突問題でも前原大臣はいきなりの試金石だが、どうやって中国を黙らせるのか、期待したい。
③については中央集権の縦割り行政を根本から立て直す意味合いで、鳥取県の知事として県の改革に手腕を発揮した片山氏を総務大臣として民間登用した。
これまでにも国と地方とのあり方について提言を求めていたが、アドバイザー的立場から、実行部隊へと昇格した。
菅内閣には期待していなかったが、改革の3本柱でこの3大臣がどんな仕事をしてくれるのか、目が離せなくなってきた。
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