関西でも印象が薄い奈良県。
平城遷都1300年祭で気を吐いているが、さらなる観光客の集客アップに、個人ビザの発給が緩和された中国人観光客にラブコールを送っている。
中国人では最もポピュラーな銀聯カードが使える店舗を増やしたり、中国人スタッフを正規採用したホテルも出てきているが、反応はイマイチのようだ。
ホテルが少ないのが理由の一つとされているが、そんな理由ではない。
中国人は宗教弾圧もあり、社寺仏閣にはあまり興味がない、というのが一番の理由だ。
そもそも仏教はインドを発祥に、中国より伝来したもので、わざわざ日本へ来てまで仏教文化に触れたくもないようだ。従って、京都も中国人にはあまり人気はない、という。
今の中国人観光客が日本に求めるのは、資本主義社会の快楽。後は富士山と温泉。
そのどれもが奈良にはない。
関空到着~大阪観光~富士山観光~秋葉原買い物ツアー~ディズニーランド~成田発というルートが最もポピュラーで奈良はそのルートからも微妙に外れている。
買い物ツアーがひと段落した後、日本の侘び、寂を求める中国人も出てくるかもしれないが、奈良は当分蚊帳の外だろう。
中国人向けに開拓途上の市場がある。
それは日本の風俗産業だ。夜のプライベートタイムの遊びがこれから本格化するはず。それまでは団体旅行に限られていたので、夜は食事した後はホテルへ帰って寝るしかなかったが、これからは個人なので、自由に動ける。
奈良に一大風俗街を作ることができれば、中国人観光客を呼び込むことができるが、そんなことができるはずもない。
そういう意味で、穴場となるのは雄琴だろう。
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