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by tetorayade
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物言わぬペットの病気がおしっこで分かる

ついに商品が完成した。

商品名は「ユリアン」。英語でおしっこの意味らしい。
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ステック状の試験紙にペットのおしっこをしみこませ、色の変化をコンピュータが分析。糖尿やタンパクなど10項目の異常が分かるという測定器。

物言わぬ動物の健康管理ができる。ペットを飼っている人には朗報だ。

商品は完成したが、販売はこれから。
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このブログをペット業界の人がどれぐらい読んでいるか、分からないが、ブロガーイベントで知り合ったペット業界の人に、この商品の感想を聞きに行った。

すると、教えられたのは驚愕の事実だった。

ペット業界はピンきりということは分かったが、コンピュータの導入率が極めて低い業界である、ということを知らされた。

その人はペット業界歴22年。自分でペットショップを経営する傍ら、専門学校の講師をしたり、本を書いたり、ペットショップの経営コンサルタントをやったり、商品の卸をしたりと、八面六臂の活躍をしている。

この機械はあくまでも端末でこれをコンピュータにつなげなければならないのだが、ペット業界ではコンピュータを買うところから始まる、という。

どんな業界でもパソコンの1台ぐらいあると思われているが、ことペット業界に関しては違うらしい。

それは以前、本人が必要性を感じて顧客管理のソフト開発を手伝っていたが、コンピュータの導入率の低さで頓挫してしまった、という業界。

しかも、ペット業界で働く人は、人とのコミュニケーションがうまく図れない人が多いらしい。電話が取れない、人の接客ができない、という人たちがペット業界に流れてくるらしい。動物なら話をしなくてもいいので、ペット業界の美容師になる人もいる、という。

そういう業界にあって、こうした機械モノは非常に扱いにくい商品だ、という。

コンピュータさえ扱えないのに、さらにハードルが高い。

極めつけは獣医のペットショップ化で、ペットショップと獣医は最近は対立関係にあるそうだ。

ペットの飼い主が一番嫌がるのがペットを獣医に連れて行くこと。特に保険をかけていないと、かなりの高額な費用が発生するため。

検査によって病気が分かり、獣医に診てもらう、というのがこの検査機の本来の役割なのだが、これをペットショップに置いて、検査するということは顧客を獣医に奪われる恐れがあるからだ。

最近の獣医は、サプリメント系のペットフードも販売しており、こういう病気にはこのサプリメントフード、というようにペットショップの領域を荒らしにかかっている、という。

中には、ペットの美容院まで完備している獣医もいる。

曰く、例えば、心臓の弱い犬をペットショップでシャンプーすると死んでしまう。それよりも獣医のところで安心できるところでやりましょう、とペットシップの領域をどんどん侵食している。これを獣医のペットショップ化と呼ぶらしい。

病気と分かって、獣医のところに行ってしまえば、その分顧客を獣医に取られてしまう恐れがあるので、敵に塩を送るような商品は、ペットショップは扱わない。

さらには機械モノは面倒くさい。

では、これをペットショップで個人向けに販売するとなると、定価7~8万円もするようなものは売れない、というのがその人の見方。

個人で買うには高いから、ペットショップに置いてもらって検査、と考えたのだがその考えどおりにそうコトは簡単には運びそうもない。

それよりもドッグカフェに置いて、自分で検査して、自分で判断する方がまだいい、というアドバイスをもらった。ただ、このドッグカフェそのものは、ペット業界の人間が仕掛けたものではなく、IT業界だったらしく、どんどん潰れて行っているのが現状とか。

ここは原点に返って人様を対象に販売チャネルを考えた方がよさそうだが、テルモが尿検査キットを販売している。これはコンピュータが判断するのではなく、色の変化を人間の目視で判断。

試験紙だけなので価格競争にならない。

検査履歴などのデータ管理は得意中の得意でこれで差別化を図るしかないのだが…

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by tetorayade | 2010-07-13 00:01 | 社会ネタ