力士の野球賭博問題も収束に向かいつつあるかに見える。
名古屋場所を開催するにあたり、野球賭博に関与した力士の名前を公表すると共に、常習が強かった大嶽親方と琴光喜は懲戒解雇か除名処分でこの問題にケリをつけようとしている。
大嶽親方のギャンブル好きは公営ギャンブルから、裏カジノまで幅広い。
TBSのインタビューに答えた大嶽親方は、野球賭博にのめりこんだ理由についた「好きだから」と一言。無類のギャンブル好きだったことを白状した。
琴光喜のことを「みつき」と呼ぶ大嶽親方は、野球賭博を琴光喜から誘われたのではなく、「自分から無理矢理入れてくれと頼んだ」。
琴光喜は「自分のことをかばっている」というシーンでは、涙と水鼻で顔はぐしょぐしょ。琴光喜が除名処分にならないように涙ながらに訴えた。
大嶽親方は大鵬親方の入り婿となったが、離婚まで決意。自分はすべてを失う覚悟はできたようで、男気を見せたかに思えたが、明らかに嘘をついているのが、野球賭博のお金が「暴力団に行くとは思ってもいなかった」という発言。
日本全国の茶の間が「おいおい」と突っ込みを入れたことだろう。胴元が誰かも知らないでやるか? 違法なことだから仕切っているのは暴力団だということは誰でも分かる。
野球賭博の胴元を素人がやろうものなら、それは徹底的に暴力団から追い込みをかけられる、という。貴重な資金源を荒らすものは、力づくで排除する。そんな世界らしい。
100歩譲ってそういう賭博のお金が暴力団の資金源になっていることも知らなかった、とすれば、やはり中学を卒業して角界に入門することは、本当に世間知らずで、社会常識を知らないままに大人になり、世間常識から大きく外れた角界常識の中で、歪んだ人格が形成される、ということでもある。
大嶽親方は自分でも認める無類のギャンブル好き。野球賭博だけでなく裏カジノもやっていたようだが、これが曲者。裏カジノも当然、暴力団の資金源になっていることが多い。
今回、野球賭博は暴力団の資金源になっているということで、花札や賭けマージャンは不問に付されたが、では、裏カジノでバカラをやっているような力士はどうなる?
今のところ風向きは、裏カジノには向かっていないが、暴力団の資金源になっている、という意味では同じこと。野球賭博だけを問題にして、裏カジノをスルーするのでは、片手落ちになる。
裏カジノファンでは琴光喜以上の大物の名前も出てくるから、さあ大変。
大嶽親方と琴光喜を生贄に逃げを図ろうとしている協会だが、徹底浄化すると理事クラスから幕内力士の姿も消えてしまいそうだ。
徹底的にウミを出すのなら、次は裏カジノ派力士を洗い出さなければならない。
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