琴光喜関に端を発した野球賭博事件は、収束するどころか、どんどん広がりを見せている。7月11日から始まる名古屋場所の開幕が本当に危ぶまれる状況になってきた。
野球賭博のエントリーで、引退した大関の千代大海=佐ノ山親方は、中学生の時、その名を九州に轟かせるほどの悪童だったことに触れたが、新たな事実として、琴光喜は勝ち金の回収方法や恐喝被害の相談を佐ノ山親方にもしていたことが明らかになった。
これを蛇の道は蛇とでもいうのだろうか。
佐ノ山親方は中学生のときヤクザとけんかして、逆にスカウトされるほどのやんちゃぶりを発揮していた。暴力団からの恐喝に対しては、腹の据わった佐ノ山親方の力が必要になってきたのだろう。
佐ノ山親方が野球賭博に関わっていたかは分からないが、千代大海時代に所属していた九重部屋の千代白鵬が野球賭博に関与していたことが明らかになった。
九重部屋からはもっと出てくる?
それよりも、理事が関与していることだってゼロとはいいきれないのが、今の相撲界だ。
領収書のいらない大金を「ごっつぁんです」といいながら、タニマチからもらい続けている角界の体質である。この不労所得を一部の力士は賭博につぎ込むのだろう。そんな金だから博打で大儲けを狙う。
それなら、公営ギャンブルにつぎ込めば、何ら問題ないのに、ナゼ違法とされている野球賭博なのか?
単純に勝ち負けの予想でそんなに頭を使う必要がないから?
理事会は野球賭博や賭けマージャンに関与していた力士の名前を公表するかどうか、結論を迫られている。理事会が公表を躊躇している理由は、実名を出すと、後から五月雨式に「あいつもやっていた」とリーク合戦になることを恐れているためだろう。
メディアはウミを出し切れといっているが、このウミを出し切ることの第一歩が実名を公表することである。
そうなると、理事にまで名前が及ぶことが懸念される。
いよいよ名古屋場所開催に赤信号が灯り始めた。
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