香川県民を敵に回してしまいそうだ。
現在、第4次讃岐うどんブームといわれているそうだ。
テレビでも讃岐うどん特集をよくやっている。片田舎にあるうどん店とは思えないような店がたくさん紹介される。讃岐うどんはセルフが基本で、畑で自分でネギを取ってきて、それを自分で刻んで入れる徹底したセルフぶりは、旅情すら書き立てられる。
最近は高速道路1000円効果で、ゴールデンウィークともなれば、全国各地から讃岐うどん巡礼が始まり、道路は大渋滞、2~3時間並んでも食べられない店も出てくるそうだ。
で、4年ぶりに高松へ行った。
高松駅周辺はすっかり変わり、都会らしくなっている。時間の関係から入った店は高松駅前にある店。
玉大にトッピングは、えびのかき揚げとゲソ天をチョイス。薬味にしょうがを入れるのが讃岐流。
朝飯抜き。昼飯に讃岐うどんを食べるために腹をすかせてきた。
ところが。
讃岐うどんの腰は確かにある。
だけども、出汁が効いていない。うどんとは麺と汁のハーモニーで、これがマッチして初めて「美味い」となるのだが、残念ながら美味いとは感じなかった。
大阪の出汁の効いたうどんを食べていると、全然及第点ではない。
たまたま入った店がダメだったんだと諦めるしかない。
仕事が終わり、「せっかく高松まで来たのですからうどんでも食べて帰りませんか?」と誘われた。地元でも美味いと評判の店に連れて行ってもらった。
一杯目は、かけうどんにトッピングを選ぶ。
地元では評判の店というのだから期待したが、汁が駅前で食べた店と同じ味。つまり出汁が効いていない。
2杯目はぶっかけの生醤油。
レモンを絞り、薄口の生醤油を掛け、おろし大根と混ぜながら食べる。
地元では人気のある食べ方だ。
うどんは汁で食べる派なので、生醤油はもひとつ。
これまでにも何度か高松でうどんを食べているが、セルフで安い店は、出汁にあまり金をかけないのか、それともあまり出汁が効いていない汁が普通なのか。
観光客は何軒うどん屋をはしごするかを楽しんでいる向きもあるように見受けられるが、本当に美味いと思っているのだろうか?
確かに麺に文句はない。関西のうどんは柔らかいので麺に関しては讃岐に軍配が上がる。
しかし、特に関西人からすると高松のうどんの汁は美味しいと感じないはずなのだが。2軒程度で批判していたら怒られるかもしれないが、観光客は何軒回ったかを楽しんでいるようにしか思えない。
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