舛添新党の結党理由が希薄だ。
「鳩山内閣打倒」を掲げているようだが、打倒するまでもなくすでリング上の鳩山総理は立っているのがやっと。いつタオルを投げ入れられてもおかしくない状態だ。
さらに、新党を立ち上げる、といっても政党交付金の関係から、改革クラブに合流して看板を「新党改革」にすげ替え、舛添氏が党首に納まる。
改革クラブも存続が危ういために、舛添人気にあやかりたい、との思惑から手を組んだ、というのだから情けない。
新党というよりも、既存政党の名前と党首をすげ替えただけで、新鮮味もない。
新党でもないのに、新党を印象づけるためにわざわざ「新党改革」という名前を付けただけ。
安倍内閣で初の厚生労働大臣に着任したばかりの舛添氏は、社保庁の消えた年金問題は、職員のネコババも一因であることが判明。これを受けて「横領は刑事告発して牢屋に入ってもらう」と激怒してみせた。
記者の質問にも自分の意見をはっきりいわない安倍総理に対して、舛添大臣の対応は、傍から観ていても頼もしさを感じさせた。
年金問題などを解決しながら、着実に実績を残していけば、そのうち舛添総理待望論も生まれると思っていた。
就任から3カ月後の12月、安部総理が選挙公約で「宙に浮いた5000万件の年金問題の照合作業を3月までに終える」といっていたことに対して「3月までといった覚えはない、照合作業なんかエンドレス、誰がやっても解決できない」とぼやいた。
メッキが剥がれてきた。
政治タレント時代から性格の悪さは、分かっているつもりだったが、年金問題では救世主のように見えたが、それは幻を見ているだけだった。
従って、自分的には舛添氏の賞味期限は、年金問題時の厚生労働大臣の時で終わっている。
こうして、新党ができればできるほど、みんなの党が際立ってくる。
舛添新党が参院選の目玉になることはない。
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