規制緩和がタクシーの増車を容認する一方で、長引く不況からタクシー需要は落ち込むばかり。
需給バランスが完全に崩れているタクシー業界で、経営者側から信じられない提案が持ち込まれようとしている。
経営側の無策を運転手に押し付ける驚愕のプランがこれだ。
タクシー会社にタクシーの配車依頼が入った場合、最寄りを走っているタクシーに現地へ行くように無線で指示するのがこれまでのやり方だった。
仰天プランでは、無線の優先権を運転手に1日500円で売る、というではないか。
これだけではない。
上客が期待できる一流ホテルに入る権利まで販売しようとしている、というから空いた口が塞がらない。
それをタクシー大手が実施しようとしてのだから呆れる。
運転手は社員というより、会社からタクシーを借りている個人事業主のような関係に映ってくる。
この会社は業界のパイオニアといわれている存在で、そのパイオニア精神があらぬ方向に向かっている。
タクシーは乗務後に洗車して入庫する。これは運転手自らが行うのだが、1日の乗務を終えて最後の一仕事になる。
この会社では大型洗車機の導入計画があったが、近隣に対する騒音問題で、計画は中止になった。騒音問題も去ることながら、売り上げが激減しているのでそんな予算は割けない、というところだろう。
そうでもなければ、運転手から無線や一流ホテルの権利まで売ったりはしない。
こんな会社で働いても幸せにはなれない。
ちなみに、タクシーは50万キロ走ったところで廃車となる。
それぐらい日本の車は耐久性があるのに、一般人は5年目の車検の時に「今なら30万円で下取れますよ。それを過ぎたら値段はつきませんよ」とセールスマンの悪魔のささやきに屈服してしまうケースが少なくない。
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