地元でてっぺんの社長大島啓介氏のセミナーがあったようだ。
ということは伝聞である。
1人2000円で400人収容の会場は満杯となった。
このセミナーを仕掛けたのは地元で喫茶店をやっている30代の社長。街中の喫茶店がどんどん廃業に追い込まれる中、喫茶店という業態で繁盛させているやり手だ。
場所は駅前。そこそこの広さがある。アルバイトスタッフは20~30人というから喫茶店の域を超えている。
常連客は店の雰囲気に誘われる。
それは元気で明るいスタッフ。
次に喫茶店本来の一番の商品であるコーヒーが旨いこと。
さらに、喫茶店のランチといえど一切冷凍食品などは使わず、一から手作りで一切手を抜かない。ハンバーグは注文を受けてからこねるので時間がかかる。その分旨い。
だから、喫茶店という業態ながら流行っている。
この店ではアルバイトの採用基準は将来の夢を持っているかどうか。
アルバイトの中から北京オリンピックに出場した選手も誕生した。
そういう熱い社長が大島氏の情熱を若者に伝えたくてセミナーを主催した。
大島氏も昔は夢を持っている若者しか採用しなかったが、今は採用基準を変えた、という。
いわゆる落ちこぼれを採用し、教育して一人前に育てることに喜びを感じているそうだ。
マズローの5段階欲求で、大島氏は自己実現の欲求に到達しているが、セミナーを主催した喫茶店の2代目は一段下の承認の欲求、というところか。
すごろくで振り出しに戻って、安全の欲求を求めている場合ではない。
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