「道路のように狭い車幅でもないし、車のように早いスピードが出ていないのも関わらず、衝突事故がおきるのは海の七不思議といわれている。お互いに引き寄せられるように近づいて衝突事故につながる」
小型船舶一級免許を持っている人と下関海峡での護衛艦とコンテナ船の衝突事件の話になった。
船は右側通行で、衝突を回避するときはお互いに右舷に舵を切ることがルールになっている、という。
今回の衝突事故ではコンテナ船が左舷に舵を切ったことが原因で衝突事故を起こしたものと思われていた。
時間の経過とともに新事実が出てくるのだが、事故原因を作ってしまったのが海上保安庁が管轄する「海上交通センター」ではないか、という疑惑が出てきた。
韓国のコンテナ船の前にスピードの遅い貨物船が航行していた。この貨物船を追い越すときは右側通行なので右側から追い越すのが本来のルールだが、貨物船が左側から追い越すように海上交通センターに依頼した、という。
それに基づいて海上交通センターは韓国船に左側から追い越すように指示した。その指示に従って韓国船は左側から追い越したために、衝突した、ということになってきた。
これに対して海上保安庁は「情報を提供するだけで指示することはない。情報に基づいて判断するのは船長」と指示したことを否定した。
当然、海難審判で真実が明らかになることだろうが、交信記録は残っているのでいった、いわないも明らかになってくる。
護衛艦と民間船との衝突事故で、死者が出ていないこともあってか、今回は自衛隊が叩かれることもない。
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