今回の来日騒動で一番美味しい目をしたのが日テレだろう。今日のスーパーテレビで5日間を密着していた模様を見てそう思った。
何が美味しいって、宿泊先のホテルニューオータニで起こったファンの転倒事故。スポーツ紙は「将棋倒しでけが人」などとオーバーに書きたてていたが、今日の密着からすべてが分かった。
スーパーテレビのディレクターはあの事故のお陰で、さぞかし編集作業が楽しかったことだろう。それがなければ、ただ単に5日間の舞台裏を密着するだけで、日本食で何を食べたかが話題になる程度だったかもしれない。
ペ・ヨンジュンは韓国でスマップで例えるなら4番、5番を争う草彅か稲垣辺りの人気しかないのに、日本で大ブレークしたからさあ大変。これは日本のファンを大切にしなければならないという心理が働くのも分かる。
そんなペのファンを思いやる気持と警備を重んじるホテル側との間で衝突が起こった。その結果の事故だった。
早朝から詰め掛けたファンにあいさつをしたいペ。警備上裏口から出すことを譲らないホテル。事故が起こったら誰が責任を取るのか、と主催者に詰め寄る警察。一旦はホテル側の説得に応じ、表からは出ないことをファンに伝えたが、最終的にはペの判断で表から出ることを強行突破した。
一旦は諦めかけていたのに、ペが表から車で出てきたものだから、あっという間にファンが車めがけて突進した。
これで押されてこけた、というのが真相で将棋倒しとかいうオーバーなものではない。場所柄ニューオータニも救急車を呼んだものだから、大事になった。ただ、それだけのこと。
あの程度のことなのに救急車が出動したから、急きょ謝罪会見となったわけだが、日本人ファンを過剰に大切にする行為が引き金になった遠因はある。
ところで、気になったのが、当日のニューオータニの対応。ファンの大半は外で待っていたわけだが、どうせならホテル内で遭遇した、と思うはず。一般客を装って館内に入ろうとしたファンを水際で排除していたのだろうか?
プロの目からはファンか客かは見分けられはずだが。その場合、なんといって入館させないようにしていたのか。