GW後半の天気はすぐれない。最終日の明日は雨の予報。それなら、今日が曇天でもCX1のレビューのためにも出かけるしかない。
家を出て1時間、目的地に近づいてきたころ、ヘルメットのシールドに雨粒が付着しはじめる。雨具の用意なんかしてきていない。気分が萎える。
関西でも屈指の観光地ながら来るのは初めて。
奈良駅から東大寺・若草山方向に向かって人の波ができている。目的地方面に走らせるが、違法駐車どころかバイクですら道端に停めていない。ある意味感心させられる。郷に入れば郷に従え。駐車場に停め、目的地の若草山を目指す。
最初の1枚がこれ。
白飛びしがちな空だが、雲の模様も分かる。
奈良の地理はまったく分からない。若草山を目指す途中で世界遺産に登録されている春日大社にたどりつく。運良く菖蒲祭が執り行われた後の舞楽奉納しているところだった。
望遠側で1/9秒。手ブレが若干感じられるような写真だが、これはゆっくりとはいえ、動きがあるのでそのブレだろう。動きのない背中の衣装の文様はブレていない。
こちらは春日大社内の砂ずりのフジ。
直会殿(なおらいでん)は重要文化財。
西回廊側。
清浄門側から若草山へ向かう。
山へ登るのも有料だとは思わなかった。小雨が降ったりやんだり。こんな天気だから若草山へ登る人も少ない。でも、ここへ登ることが一番の目的だった。
若草山から望む東大寺の屋根。なかなかの絶景である。
若草山に咲くフジ。
小高い丘ぐらいに思っていたが、なんの、なんの。一重、二重、三重と連なる。天気も悪いので二重で下山する。これが二重から見た奈良市内。
南側から登って北側に降りたが、これは正解だった。南側はすぐに若草山らしさを体験できるが、北側は相当登らないと若草山の景色が出てこない。
お水取り、お松明で有名な二月堂である。
思ったより小さい。
ダイナミックレンジを使って撮影。
外の風景が確かに白飛びが少ないことが分かった。
被写界深度が浅いのが気になったのがこの1枚。広角で撮影しているのに、ピンは中央部だけ。奥の人物はまるで望遠で撮影したかのようなボケがある。
この風景は中高年の絵画サークルの人たちがスケッチしていた風景。確かに石段と二月堂の組み合わせが絵になる。
そして、本日のクライマックスである東大寺の大仏殿である。
大仏さんを一目見ようと海外からの観光客も多い。
ベビーカーの駐輪場と化した階段前。
大仏殿の中は非常に薄暗い。
シャッタースピードは1秒とか1/2,1/4とかスローシャッターしか切れない。望遠で大仏さんの顔をアップで撮ろうものならやはり手ぶれがひどい。
1/4秒でシャッターが切れればもうぶれることはない。
1/2秒の大仏さ。
境内に咲く…
東大寺南大門の国宝金剛力士立像は前面にネットを張っているので、ピンがネットに合ってしまい、失敗作。
商魂たくましい、せんとくん焼き登場。
天気はなんとかもって、最後の浮見堂へ。
そして、レビューは終了した。
R8と若干違うできあがりに戸惑いもある。
マルチパターンフォーカスに設定しているのに、広角域での被写界深度の甘さが気になる。
ユーザーから不満の多い手ぶれ補正については、R8よりも若干の進化はうかがえる。1秒でもホールドをしっかりしていればぶれないし、1/4秒もあれば楽勝もの。
CCDに比べCMOSセンサーは同じサイズでも光を受ける情報量が多く、コストも安く、消費電力が少なく、かつ、連写に対応できる、といいとこだらけ。
反面、暗いところでの撮影に弱くノイズがでやすい、ということだが高級一眼ではCMOSへ移行しているらしい。
もう少し使い倒して改めて評価したいと思う。
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