アメリカンの新大統領と議会の間では100日間の蜜月期間がある、という。
アメリカの大統領は日本で言うところの天皇にも相当する地位なので、憧れをもって見られるために、欠点さえも長所に見える100日間ということなのだが、就任3週間で苦しい船出となっているようだ。
オバマ大統領が次期商務長官に指名したグレッグ上院議員は、商務長官指名を辞退した。閣僚指名辞退者はこれで3人目というのだから、オバマ大統領のリーダーシップが疑問視されはじめている。
わが国の麻生首相も期待が大きかった分、メッキが剥がれるのが早かったが、オバマ大統領もそれに近くなってきた?
理由は上院議員歴4年(実質2年)という短さのため、人脈がないので人事も組めないのが実情で、人事はクリントン夫妻頼み。その証拠に昔のクリントン政権時の顔ぶれが揃っていることにも現れている。
経済の建て直しを第一義に掲げながらも、今は軍の首脳部との秘密会議に最も時間を費やしている、とも。
イラクからの16カ月以内の撤退を公約していたが、その先送りを相談しているとか。軍の主張は「撤退すればテロリストが増える」。
年末にはイラクの国民議会選挙もある。
そこで軍部としては16カ月、19カ月、23カ月の3つのオプションを提示したが、オバマ大統領は「決断できない」。
経済対策も保護主義に走り「アメリカ製品を買え」。これでは国際的にも経済効率を失速させるだけ。これじゃ、アメリカの株価も上がらない。
オバマ大統領はアメリカでも失業率が15%と最悪のインディアナ州エルクハートのタウンミーティングに出席した。ちょっと前は4%台だった失業率が急速に悪化した地域である。
わざわざナゼそんな場所を選んだかというと「前の政権が悪かったから」と強調するためだった、という。世論に訴えることで議会を抵抗勢力に仕立てるためだったが、経験不足がイメージを下げ始めている。
苦しい船出となったオバマ政権下で、16日月曜日にはヒラリー国務長官が来日する。訪朝する前に日本の頭を撫でておくために、いの一番に日本を訪れる。
拉致被害者家族との面会が実現するかどうかは調整中のようだが、末期的な麻生政権後を視野に民主党の小沢代表とも会見するようだ。
非公式ではイラクやアフガンの協力も要請してくるはず。
アメリカの景気対策は最終的には戦争しかない。軍需産業にてこ入れするためにもアフガンでのテロとの戦いを拡大していくのか…
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