人生で12回目か13回目かの結婚式に出席しているのだが、始まりが夕方の4時という遅い時間に始まるのも初めてなら、出席者に知り合いがほとんどいないというのも初めて。
当然、新郎側なのだが、新郎とは面識があるという程度で普段の付き合いもない。
会社対会社の付き合いなのだが、その会社としての付き合いも途絶えて4年ほどになる。
でも、招待を受けた。
いつもなら、スピーチか歌を頼まれるのだが、こんな関係だから声がかかることもない。
知り合いは唯一1人招待されているはずなのだが、開宴10分前になっても姿を現さない。
なんてことを書いていないとまがもたない。
非常に手持ち無沙汰な結婚式披露宴だ。
追記
その後知り合いはぎりぎりで到着。
彼の礼服をみて驚いた。ズボンの縫い目がほつれかかっているだけでなく、ズボンの折り目が消えている。
ヨレヨレの礼服だ。
中にはパリッとしたタキシード姿で決めている人もいるのに、礼服ながら着古している感じが際立つ。
彼の礼服がヨレている理由を知っているから納得なのだが、知らない人が見れば怪訝に映るはず。
彼はアルバイトで葬儀業界の仕事をしており、礼服は仕事着なわけだ。
しょっちゅう着ているので、そりゃヨレヨレになる。
普通の人は礼服なんて年1回着るかどうか。
20年前に作った愛用の礼服はパーマネント加工でズボンの折り目は未だにビシッとしている。
さて、披露宴の描写だが、出席者の関心は新郎のヘアースタイル。
いつになく、ヘアースタイルがパワーアップしている。
これまでの“モノ”から軽くパーマがかかっている。職場の同僚に聞いてみると、披露宴用なのか、2日前と違っている、という。
誰もが気づいているのだが、誰も口には出せない。
弟さんとお父さんを見てその家系ぶりは改めてみんなが納得した。
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