エキスポランドへ行くのは新聞屋からもらったタダ券があるときぐらいだった。
高い入場料を払ってまで、わざわざ行く遊園地ではなかった。
そんなエキスポランドが38年の歴史に幕を閉じた。
最後にエキスポランドに入ったのが去年の5月5日。そう、ジェットコースター事故があった日だ。たまたま居合わせたのではなく、ニュース速報を見て家を飛び出した。
エキスポランドに近づくとヘリコプターが上空を何機も旋回している。
現場では新聞記者が目撃者を探して右往左往している。実際、声をかけられた。
この事故をきっかけに、じり貧だった入場者数がさらに減り、営業再開後も遊具が度重なる事故を起こし、一時閉園に追い込まれる。
再開に向けてスポンサー探しをしていたが、そのメドも立っていないようだ。
関西では宝塚ファミリーランド、近鉄あやめ池遊園地、阪神パーク、ポートピアランドなどが相次いで閉園に追い込まれる中で、ひらぱーとともに健闘している存在だった。
経費を抑えるために大事なメンテナンスを疎かにしていることが、今回の事故で発覚したわけだが、電鉄系は安全が最優先されるので、メンテにもコストをかけていたために、収支バランスが崩れた、ということか?
いずれにしても、エキスポランドも少子高齢化の波には勝てず、いずれ閉園に追い込まれる運命だった。
テーマパークはリピーターを獲得数するために常に新しいアトラクションを加えていかないといけないが、それは遊園地とて同じこと。現状では新しい遊具を導入しても、コストに見合うだけの集客が図れるかどうかは読めない。
跡地にガンバのホームグラウンドを建設する案もあったようだが、ポートピアランドの跡地は「イケア」、阪神パークは「ららぽーと甲子園」、宝塚ファミリーランド、あやめ池遊園地は多機能複合タウンに生まれ変わっている。
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