夕刊の一面トップには「東証一時1万円割れ」の大見出しが踊る。
アメリカ発の世界同時株安の暗いニュースが流れる中、日本人3人が今年度のノーベル物理学賞を受賞した。
高校に入学して物理の壁にぶち当たり理科がすっかり嫌いになったため、この手の話題には触れたくないのだが、ニュース23で立花隆が分かりやすく解説していたので、書いてみる気になった。
素粒子理論。
この言葉を聞いただけで拒否反応が起こってしまう。
詳細は受賞した一人の小林誠名誉教授が所属する高エネルギー加速器研究機構の
素粒子理論の大予言 に書かれているのでそちらに譲る。
一言で言うなら物質の根源を証明したそうだ。
物質と反物質が合体すると消える…
わけ分からない。
頭が痛くなる。
そんな小難しいことより、益川敏英京都大名誉教授がいい味を出している。
受賞の感想を聞かれ「他人事。関心は他に移っている」とそっけない。
その言葉の理由を解説したのが立花氏。
素粒子理論の論文は世界的に高い評価を得ていた。本来なら10年か20年前に受賞してもおかしくなかった完成された理論で、それを証明できなかったので時間がかかった、ということ。
益川教授はパスポートを持っていない。
去年も候補には上っていたので周りからパスポートを取るようにいわれていたが「不確実性のことには行動しない」。
デオキシリボ核酸。
今でも忘れない。高一の時、この出会いから物理が嫌いになった。
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